天然色素の一種「アスタキサンチン」と
必須ミネラルの一つ「亜鉛」を同時に摂取すると
ノンレム睡眠の時間が増えて
睡眠の質が向上すると考えられています。
そのため、ぐっすりと寝られないと悩んでいる人には
アスタキサンチンと亜鉛の二つを含んだ
サプリメントを摂取するのがおすすめです。
アスタキサンチンと亜鉛が睡眠に与える影響について
確認していきましょう。
アスタキサンチンと亜鉛ってどんなもの?
そもそも、アスタキサンチンと亜鉛とは
どのようなものなのでしょうか。
まずは、アスタキサンチンと亜鉛の働きを
確認しておきましょう。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは
カロテノイドに分類される天然色素の一つ。
サケやいくらなどに含まれている赤色をした色素で
強力な抗酸化作用をもっていることが特徴です。
抗酸化作用とはシミやそばかす、
生活習慣病の原因となる
活性酸素の働きを抑制する作用であり、
アスタキサンチンは美肌や健康維持に役立つといえます。
また、アスタキサンチンには善玉コレステロールを増やし、
悪玉コレステロールの働きを弱める効果も期待できます。
悪玉コレステロールが減少すれば
心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化の予防につながります。
亜鉛
亜鉛は食べ物の消化・吸収や呼吸、
運動などに関わる酵素の働きを補助する
必須ミネラルの一種です。
不足すると味覚が変わってしまったり、
肌荒れや抜け毛が起こったりします。
アスタキサンチンと亜鉛の同時摂取でノンレム睡眠の時間が増える
「アスタキサンチンと亜鉛を同時に摂取すると
良く寝られる」という声を受けて
マウスにアスタキサンチンと亜鉛を
摂取する実験をしたところ、
睡眠改善に効果が現れました。
具体的には次のような結果が出ています。
ノンレム睡眠の増加
7匹のマウスにアスタキサンチンと亜鉛、
亜鉛のみ、水のみをそれぞれに投与した実験で、
ノンレム睡眠の時間に差が現れました。
具体的には水のみを与えたマウスと比べて
アスタキサンチンと亜鉛を与えたマウスは
ノンレム睡眠の時間が3倍となった結果が出ています。
亜鉛のみを与えても水のみと比べて
ノンレム睡眠が2倍となっていますが、
アスタキサンチンを合わせると
よりノンレム睡眠の時間が長いことがわかります。
視床下部で変動遺伝子の増加
マウスにアスタキサンチンと亜鉛を投与したところ、
2時間後に視床下部で変動した遺伝子の数が
水のみを与えた場合と比べて
多いことがわかりました。
視床下部は睡眠と覚醒のリズムを作るなど
睡眠を司ると考えられている場所なので、
アスタキサンチンと亜鉛を摂取すると
睡眠に影響が与えられていると言えます。
ノンレム睡眠が増えることによって期待できる効果
ノンレム睡眠とは脳を休めるため深い眠りで、
アスタキサンチンと亜鉛を同時に摂取して
ノンレム睡眠の時間が増えると
次のような効果を期待できます。
脳の休息
レム睡眠が体を休めるのに対して
ノンレム睡眠は脳を休める時間です。
ぐっすりの寝て脳を休められれば、
嫌な記憶を消したり、
日中に覚えた記憶が定着したりしやすいと
考えられています。
成長ホルモンの分泌
肌の修復や脂肪の分解に役立つ成長ホルモンは
ノンレム睡眠中にたくさん分泌されます。
このため、アスタキサンチンと亜鉛を同時に摂取して
ノンレム睡眠の時間を増やすと
美容やダイエットに効果を期待できます。
精神の安定
ノンレム睡眠中にはプロクラチンと呼ばれる
ホルモンの分泌量が増加します。
プロクラチンには
ストレス耐性を高める効果があるため、
アスタキサンチンと亜鉛を一緒に摂取して
ノンレム睡眠の時間が増えれば
ストレスに強くなると考えられています。
ストレスに強くなると精神が安定して、
健康にも効果的です。
アスタキサンチンと亜鉛を同時に摂取すると
ノンレム睡眠を増やして
睡眠の質を向上させる効果があると考えられています。
「たくさん寝ても脳がさえない」、
「あまり寝た感じがしない」と考えている人は
アスタキサンチンと亜鉛を
同時に摂取できるサプリメントを
飲んでみてはいかがでしょうか。