アルブチンってなに?

 

アルブチンとは、サンタベリーや梨、ウワウルシなどの植物に含まれている美白成分です。
メラニン色素を作りだす酵素であるチロシナーゼに直接作用し、
シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を阻害します。
アルブチンにはβ型とα型がありますが、化粧品などで使われているものはβ型です。
シミや遺伝要素の強いそばかすにも効果的ですが、色素沈着を防ぐ効果に優れているので、
これからできるシミを予防するのに大変効果的です。

 

 

アルブチンは水やアルコールによく溶ける性質を持っていますが、
α-アルブチンの方が肌に対する親和性があるといわれています。
また、α-アルブチンの方がβ-アルブチンよりも約10倍も高い美白効果を
発揮することが研究によって明らかになっています。
こんなに効果に差があるのなら、美白化粧品を選ぶ時にはα-アルブチンか
β-アルブチンかよく確認した方がいいですね。

 

またアルブチンには天然のものと合成のものとがありますが、
合成のアルブチンは美白効果が強いので、お肌の性質によってはトラブルを起こす方もいるようです。


美白効果を高めるためには

 

アルブチンが配合された化粧品を使用する際は、
ピーリング効果のある化粧品と合わせて使用すればより効果が高まるといわれています。

 

それは、お肌の細胞は日々古いものははがれ落ち、
新しいものがつくられるという生まれ変わり(ターンオーバー)を繰り返しているからです。
ターンオーバーは20歳前後であれば約28日の周期で繰り返されますが、
年齢とともに遅くなっていくので、お肌にシミなどが残りやすくなってしまいます。

 

アルブチンはメラニン色素の生成を抑制しますが、お肌に入ると分解されて
ハイドロキノンとしてメラニン色素を除去する作用もあります。
ただ、お肌のターンオーバーが遅いと、いくらアルブチンを使用して
メラニン色素の生成の抑制・除去をしても、なかなか透明感のあるお肌に近づくことができません。

 

ピーリングは皮膚の古くなった角質を取り除き、ターンオーバーを促進させる効果があるので、
アルブチンと一緒に使用すればより美白効果を高めてくれます。

ハイドロキノンとの違い

 

ハイドロキノンはシミに効果的であると言われています。
皮膚科等でも処方される事が多く、「お肌の漂白剤」とも呼ばれており、
強力なチロシナーゼ抑制効果や色素沈着改善の効果があります。
マイケル・ジャクソンが使用していたことで有名ですね。

 

 

しかしこのハイドロキノンは漂白効果が高いため、濃度が高すぎたりすると、
お肌が赤くなったり、皮膚が白く抜けてしまう白斑という状態になってしまいます。

 

 

ハイドロキノンはメラニン色素を除去してくれる効果が高いのですが、
ハイドロキノンの配糖体で天然由来であるアルブチンはメラニン色素の抑制に効果的です。

 

アルブチンはお肌全体に使用するのですが、ハイドロキノンはシミなどの部分にスポットとして使用します。
またハイドロキノンは漂白効果は高いのですが、
刺激が強いので敏感肌やアトピーの方などお肌に合わない方も多いようです。
ただアルブチンは敏感肌の方も安心してご利用いただける美白成分です。

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